フランスに移り住んで早10年。
フランスに到着したばかりの頃と比べて、今現在はほとんど外食をしなくなりました。
現在の外食回数は数ヶ月につき1回。それも一回20ユーロ程度です。毎日、自宅で料理をしています。もちろん、どうしようもなく面倒で料理なんか作りたくない時だってあります。でも慣れてしまうと冷蔵庫の中にある素材で何だって簡単に出来てしまいます。食洗機があるので自炊は苦になりません。
家族の為に出費を抑えたい・・
健康の為に塩分脂分を控えたい・・
自宅で手作りをして野菜を取りたい・・
という心理があるから自然に外食をしなくなったと思うのですが、フランスの田舎で暮らしていると、わざわざ車を出してまで無理矢理レストランに行く方が、自炊をするよりよっぽど面倒だというのが、最も大きな理由です。
フランスでは、パリや大都市を除けば、日本人が思っている程、普段レストランで外食しない人が多いと思うのです(居酒屋を意味するブラッセリーやカフェをレストランという定義から外した場合)。レストランの狭いテーブルで食事中、カードの請求をするウエイターがちょこちょこテーブルにやって来て確認、食べ終わったら、はいサヨウナラ!という雰囲気よりは、自宅の庭で自慢の庭の花に囲まれながら、家族、友人同士で誰にも邪魔されず、ゆっくりと時間を過ごす方が好きなんですね。
自宅のお庭で過ごす天気の良い日は、レストランよりもずっと、心身をゆったりと休め、気がねなくのんびりと振る舞えますよね。
フランス人が外食をあまりしないのは、ケチっているからではなく、節約したいからでもなく、そういうスローライフ思考にあるからだと思うのですが・・。